傷ついたシルバーの革をブートブラックシルバーラインで補修したレポート

傷ついたシルバーの革をブートブラックシルバーラインで補修したレポート

「靴修理店で、シルバーの傷は治せないと言われた」と、お役様から相談がありました。

コロンブスの靴クリームにシルバーがあったことが頭に浮かんだので、お引き受けすることに。

いつも使っているブートブラックシルバーラインですが、シルバーは初めてです。思った通りにならないかもしれないことを了解いただいたうえで作業してみたところ、難しくなくきれいになりました。

難しくなくきれいになりました

いくつか注意した方が良い点があるので、レポートしようと思います。

靴はスニーカーではありませんが、やることは同じですので、参考になれば幸いです。

コロンブス「ブートブラックシルバーライン」の「シルバー」を試してみた

コロンブス「ブートブラックシルバーライン」の「シルバー」を試してみた

 

このクリームは「ブートブラックシルバーライン」までが商品名です。

名前にシルバーが入っているので紛らわしいですが。他の色の商品もシルバーラインという名称です。

それの「シルバー」色を使ったレポートです。

普通の靴クリームとは違った印象

ブートブラックシルバーラインは普段から使っています。

沢山色があるので、その中にシルバーがあることは知っていましたが、使ったことはありません。

ふたを開けて中を見るのもこのときが初めてです。

早速コロンブスから取り寄せてみました。

他の色の、いわゆる普通のクリームと比べると、ややねっとりとした印象

他の色の、いわゆる普通のクリームと比べると、ややねっとりとした印象があります。

塗った感覚は?

塗った感覚は、見た目通りねっとりしていて、良く伸びます。

塗った感覚は、見た目通りねっとりしていて、良く伸びます。

塗り伸ばしやすいので、ブラシよりも指で縫った方が良い感じがしました。

注意事項!作業前にやるべきこと

上の画像で、黒い靴底にもシルバーのクリームが付いてしまっています。

普通の色のクリームなら後で拭けば、ある程度落とせるのですが、シルバーの場合はしっかりと残ってしまいました。

ですから、作業前にマスキングをしておくことをお勧めします。

作業前にマスキングをしておくことをお勧めします

結局今回は、靴底についてしまった部分はシルバーが付いた分だけうっすら削り落としましたが、ご家庭ではそうはいきません。

上から黒いクリームなどで塗り重ねても良いかもしれませんが、付かないようにするのが一番でしょう。

おススメの塗り方

薄く塗っても傷にしっかりと残ってくれてきれいです

傷を補修する目的で塗る時は「たっぷり塗ってしっかり落とす」方が良いと思いますが、このクリームの場合は、薄く塗り重ねた方が良いようです。

ブラシを使うよりも、指先に少量取って塗りましょう。

上のがそうは、左がたっぷり塗ったもの、右がうすく塗り重ねたものです。

同じブートブラックシルバーラインの他の色と比べてかなりよく伸びます。

ねっとりしているせいでしょう、薄く塗っても傷にしっかりと残ってくれてきれいです。

塗ったらきっちりふき取る

うすく塗り重ねた場合でも、余分なクリームをきっちりふき取りましょう。

しっかり塗ってきっちりふき取る

たっぷり塗ったほうは、落とすのにちょっと苦労することになりますが、仕上がりは同じようになりました。

画像のタオルに付いたグレーのものが今回ふき取ったクリームの跡です。

作業完了!終わってからの注意事項

作業完了後の注意事項

普通の色のクリームとは違い、完成後も手にシルバーが付きます。

これは、作業後すぐだけではなく、数日乾かしても変わりません。

かといって、手につかなくなるまで落としてしまうと、落とし過ぎになってしまいますから、そういうものだと思っておく方が良いでしょう。

ですから、ブーツにこのクリームを使う場合、筒の部分はあまり厚塗りせず、最低限にしておく方が良いでしょう。